最近大きな会社に問い合わせや発注の電話をした時、まずは音声ガイダンスで「この通話は・・・録音されております」と流れる事がよくありますよね。
先日NTT DOCOMOへ行った時のこと。
1月に新機種を購入した際に、漏れなく付いてくる(笑)いくつもの有料アプリの退会方法を教えてもらいました。
が、いざ帰ってやってみると出来ない。
仕方なく解説書に書かれたDOCOMOの問い合わせ先に電話してみたのですが、窓口で教えられた内容と言っている事が違う。
そこで仕方がないので今一度NTTへ足を運び、その場で不要なアプリをすべて解約をしてもらおうと思い立ちました。
窓口で担当した男性にこれまでの経緯をひと通り説明すると、彼は「上司と相談してきます」と奥の個室に入っていきました。
相談?何を?
しかし彼はそのまま一向に戻ってきません。
カウンターで10分以上待たされて、さすがにシビレを切らし始めたところ、ようやく彼は戻ってきておもむろにこう言いました。
「お客様はその時のお電話でこのような会話をされております」
そして交換手と話した内容を逐一再現し始めたのです。
えっ、上司との相談て言ってたけど、以前録音された会話内容を確認していたの?
そう聞くと、彼は素直に「はい」と認めました。
そんな作業をしていた事もですが、いとも簡単にその時の会話を探し当ててしまった事に驚きです。
彼は丁寧な口調で、しかし我々の対応には非がなかったという事を暗に訴えてきます。
はい、それは分かりました。
こちらが電話での説明を取り違えていたのならすみませんでした。
とにかく私は有料アプリを解約して頂ければいいのです。
結局アプリはその場で解約できるものとできないものとがある事が判明し、できるものはその場で手続きをしてくれました。
ついでに、やはり窓口と電話相談とでは食い違っていたもうひとつの一件を確認しました。
すると彼はまたまた「上司と相談してきます」と言って奥に引っ込み、私は同じように延々と待ち続けます。
ようやく出てきた彼は、同じくその時の会話内容を確認してきたのでしょう、今回は打って変わって「この件に関しましてはご購入頂いた時の窓口の説明が間違っておりました」と素直に非を認めます。
さらに驚いたことに、彼は「その時の担当の者を連れて参りますのでお詫びをさせて下さい」と言うと、本当にその時の女性を連れてきて、ふたりで頭を下げるのです。
ただ、その女性は購入した際、終業時間が過ぎたあとまで大変心のこもった応対をしてくれた事が心に残っており、責める気持ちは全くありません。
お詫びを述べる彼女に、逆にあの日のお礼を言って、ついでに担当の彼にもお礼を伝えて、お店をあとにしました。
それにしても電話での録音って、こんな場面で活躍するのですね。