前回のブログに書いた長崎市在住の親友夫妻。
今から数年前に、ご主人の仕事の関係でしばらく対馬に赴任していた事がありました。
ちなみに対馬は福岡市の上に位置する離島ですが、れっきとした長崎県です。
当時は厳原(いずはら)市をはじめとしていくつかの市と町に分かれていましたが、今は合併して対馬全体で対馬市となりました。
その対馬に遊びに来ないかとお誘いがあり、こんな機会がなければ行く事もないだろうと、お言葉に甘えて妻とふたりでお伺いする事にしました。
初夏のことでした。
ちなみに対馬は韓国に最も近い島としても有名です。
我々は訪問した折に、その事実を身を持って体験することとなります。
当日は松本→福岡→対馬と空路飛んだのですが、聞くところによると「福岡-対馬」便はドル箱路線で、しかも対馬空港は有視界飛行で着陸するため、パイロットは高度な技術を要するのだそうです。
対馬空港へ到着した我々を出迎えてくれた親友夫妻は、それから2泊3日の日程で対馬を端から端まで案内してくれました。
そんな中で驚いたのが、行く先々、ほぼすべての道路標識や行先掲示板がハングル語併記である事でした。
日本語のすぐ下にハングル語。
ここが韓国のすぐ隣であることを改めて実感させられました。
もうひとつ驚いたのが、韓国の釜山が肉眼で見えるという「韓国展望所」を訪れた時の事。
見えると言ってもせいぜい遠くの陸地だけだろうと高を括っていた我々の眼前に現れたのは、ビルや建物まではっきりと見渡せる釜山の中心地の街並み・・・。
いやはや、その近さに驚きました。
ちなみに「韓国展望台」から釜山までは49.5km、ほぼ東京から八王子までの距離です。
YMOで私が最も好きな1曲「京城音楽(SEOUL MUSIC)」で、坂本龍一がボコーダーを通して「From Pusan,you can see Tsushima.」と歌う一節がありますが、まさにこの事かと思わず膝を打った瞬間でした。
夜は連日地元の海産物をたらふくご馳走になったのですが、親友夫妻によると、おいしい魚介類は福岡へ運ばれてしまい、対馬では逆に最上の魚はなかなか食べられないとの事。
そんなもんなのですね。
ちなみに対馬にしか生息しない国の天然記念物、ツシマヤマネコには会えずじまいでした。