記事一覧

今年もまたまた「龍勢祭」

2011.10.10

ファイル 245-1.jpg

埼玉県秩父市吉田(旧吉田町)で10月第2日曜日に行われる、恒例の「龍勢祭」に今年も参加して参りました。

両手で抱き抱えるほどの大きさの松の竹筒に、27の流派がそれぞれの製法で火薬とパラシュートを詰め込んだロケット(龍勢)を製造し、それを長い竿竹にくくり付けて、山の中腹の木造の発射台から打ち上げる、古来からの伝統の大祭です。

轟音とともに龍勢が無事空高く舞い上がり、そしてパラシュートが開いて優雅に降りてくれば大成功。
が、中には点火したとたんに、あるい打ち上げ途中で爆発してしまう龍勢もあとをたたず、だからこそ成功した龍勢には5万人を越える大観衆から惜しみない拍手が送られるのです。

私は27の流派のひとつ、光和雲流をつかさどる和田若連の一員として参加させて頂き、今年で十数年目を迎えます(その辺のいきさつは2010.10.13の当ブログをご覧下さい)。

今年の光和雲流は、すべての龍勢の中でもベスト3に入る高さまで打ちあがったのですが、最後の最後でパラシュートが開かず、ちょっとだけ残念な結果となってしまいました。
しかし皆さんが2ヶ月掛けて作り上げた龍勢が轟音とともに空高く舞い上がっていく瞬間はやはり感動モノで、不覚にも涙がこぼれ落ちそうになりました。

それにしてもこの「龍勢祭」、これだけ火薬を使うお祭りを消防署や警察が許可している事も賞賛に値します。
だって、山の中腹に向けて、火薬を詰めたロケットがバンバン発射されるんですよ。
打ち上がった龍勢が山に落ちたあとは必ず煙が立ち昇っていて、見ている側が不安になるほどです。
でもその中で毎年変わらず許可を頂いているという事は、それだけこのお祭りは伝統と格式が備わっているという事なんですね。
ただしもちろん、お祭り会場の周辺は消防車やポンプ車が万が一に備えて待機はしていますが。

それとこの日は、アニメの「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(通称「あの花」、と言うらしい)でこの龍勢祭が舞台となったとかで、主人公を担当した女性声優さんがゲストで来場されました。
午後1時にその声優さんが登場すると周りはカメラを持ったファンでビッシリ、その熱気にはただただ圧倒されました。
相当人気のあるアニメなんですね。
娘にこのアニメを知っているかその場からメールをすると、もちろん知っているし、全10回ともダビングしてあるとの事でした。
へぇー、驚き。
ちなみにこのアニメで龍勢祭が登場するのは第9回だそうです。

今年も感動と興奮の中で無事幕を閉じた埼玉県吉田の龍勢祭、来年も馳せ参じます!